趣味を仕事にするメリットとデメリットは?
私は本を集めるのが趣味です。
読むのも好きなのですが、どちらかというと収集の方が強いんです。珍しいですよね。
絵がきれいなもの、あらすじに引かれたもの、好きな作家さんのもの、気になる作家さんのもの、などなどを集めています。漫画と小説が大半です。
特に初版やサイン本となると財布の紐が緩んでしまうくらいには大好きです。
そういうこともあってか文字の意味を知ったり文を書くのが好きなんですよね。
何せ「きれいなタイトル…!」と思って本を衝動買いしてしまうくらい言葉に惹かれているもので…
「この言葉は本来こういう意味なのか」とか「これはこう使うのが正しいのか」とかを知るのが楽しくて、それを知ったうえで文を書くときれいな文章になったりして楽しいんです。
そんな楽しいことを仕事にしたくてライターになりました。
私のように趣味に関わる「好き」を仕事にした方、いらっしゃいますよね。
でも世間一般では「趣味を仕事にするな」という意見の方が強いです。
どうして趣味を仕事にしてはいけないのでしょうか?
今回は仕事を趣味にするメリットとデメリット、そして仕事にできる人とできない人についてお話していきます。
趣味を仕事にするメリット・デメリット
趣味を仕事にすることにはメリットもデメリットもあります。
プライベートと仕事をリンクさせているということもあり、否定的な意見が多く見受けられます。ですが当然いい面だってあるのです。
今回はそれぞれで多く見られる意見を抜粋しました。
メリット
やりがいを感じる
まず1番のメリットは「やりがい」です。
好きなことをしているので、成功したり成長を実感できた時のやりがいが非常に大きく感じます。
忙しくても充実感を感じることができ、どんどん仕事をしていこう!という気分になるのです。
また、好きなことをしてお金がもらえるという面でもやりがいを感じます。自分の好きな事やその努力を認めてもらえたような感覚になるからです。
モチベーションが維持できる
元々好きなことをやっているので、モチベーションの維持が比較的しやすいです。
やりがいを感じやすいこともモチベーションの維持がしやすい理由だといえます。
少し残業をしても楽しめますし、トラブルが起こった時もきちんと解決しようとします。
モチベーションの維持は仕事を長く続けるうえで必要不可欠なものの1つなので、これがあることは大きなメリットといえます。
1日の大半が遊びになる
仕事と趣味を分けているとどうしても仕事の比重が多くなりますよね。
同じにしてしまうと仕事をしているのに好きなことをできてしまうので、ある意味1日の大半を遊びに使っているような感覚になります。
楽しく毎日を過ごせる考え方といえましょう。
次に何をするかを考えるのが楽しくなるという意見が多くありました。
熱中するあまり、時間を忘れてしまうこともあるようです。
デメリット
嫌いになってしまう
デメリットとして1番あげられるのが、「趣味のことを嫌いになってしまう」という意見です。
好きなことをしているはずなのに好きなようにできなかったり、成果を求めるせいで追い詰められてしまうケースがあるようで、このことから「趣味を仕事にするな」と言われてしまいます。
例えば絵が好きで漫画家になったのに、自分の好きなように描けずに苦悩するという話は有名ですよね。
どんな仕事も相手がいるわけで、その相手の需要を考えないとビジネスは成り立たないわけです。
こちらが供給したいものと相手の需要のズレから起こることだといえます。
仕事とプライベートの区別ができない
賛否両論で難しいものですが、仕事とプライベートをわけられなくなることに対しての意見も多くあります。
- 仕事とプライベートを完全に分けて、ストレス発散のために趣味をやりたい人
- 仕事も楽しくやりたいから区別は気にしない人
というタイプがあります。
前者の場合は趣味を仕事にすると、ストレスを発散する場を失くしてしまうのでどこかで挫折します。
後者は「楽しいことで生きていきたい」といったタイプなので、向上心さえあれば上手くやっていけるでしょう。
ここは考え方や価値観で意見が分かれてしまうところなので一概にデメリットと決めつけることはできませんが、ダメな人にはとことんデメリットにしかならないです。
お金を稼ぐのが難しい
この意見は周りの人から多く出る意見です。
「そんなことで、食べていけるの?」と言われたことがある人は多くいます。
実際YouTuberたちは好きなことをして生きて、稼げていますが活動し始める時期は周囲の人に言われていたでしょう。
漫画家やハンドメイド作家も「そんなので生きていける?」と言われるのです。
提供するものの需要が無い場合が多く、好きなことでお金を稼ぐというのは非常に難しいです。
まず最初のうちは知ってもらう事がネックになります。
1年目はほとんど稼ぎがない状態で、うまく行けば少しずつ売り上げを挙げられるという構図が最も一般的です。
趣味を仕事にしていく場合はある程度の貯金をしてからの方が無難です。
趣味を仕事にできる人とできない人の違い
やはり趣味を仕事にって簡単ではないんですよね。
知ってもらったり需要を考慮したり、なんだかんだ自由にできる範囲って限られてしまう気がします。
でも成功している人だっているんですよね。なぜでしょう?
仕事にできている人とできていない人の違いを見てみましょう
視点
「好きなことを仕事に」=「自分の好きなようにできる」
という考えがあると失敗しやすくなります。
あくまでもこれは仕事です。相手がいることが大前提です。
自分の好きなものを好きなようにという利己的な視点で進めてしまえば、相手のことを全く見ていないので誰も応援してくれません。
ですが、全部を全部相手目線でやってしまうと続きません。
ここで持ってほしい視点は相手を幸せにしつつ、自分も満たすという事です。
自分がやりたいこと、提供したいことを書き出してみましょう。
それをもってどんな人をどんな風に幸せにできるか考えてみましょう。
考えていたことでは幸せにできないのであれば路線変更しなければなりませんね。
稼ぎや自分の欲を満たすことを目的にしてしまっては、相手はついてこないので気をつけましょう。
「好き」の度合い
意外と落とし穴になっているのですが、趣味をどのくらい好きかによって成功率は変わるのです。
例えばサザンオールスターズが好きな人がいたとします。全員が全員同じように好きなのかと問われると違いますよね。
①シングルの表題曲が大体わかる人
②全部のシングルやアルバムを持っている人
③発売されたシングルやアルバム、ライブDVD、雑誌などすべてを集めた人
皆サザンオールスターズが好きだといえますが、その度合いが全く違うわけです。
どの人が1番成功しそうですか?
③>②>①
と思った方は正解です。
③の人は好きの気持ちが強く、知らないことや難しいものでも進んで行動するでしょう。「好きこそものの上手なれ」が体現している感じです。
ですが①の人は「好き」とはいっても、それだけに心血を注げるわけじゃないですよね。きっと他にも好きなものがあるし、時には別のものを優先したりするでしょう。
好きなものを仕事にしたときにこの「好き」な気持ちの強さが弱いと、それが原因でトラブルが起きたりしたときに嫌になってしまうのです。
ここで難しいのが、①の人でも成功しない訳ではないという事です。
例えば①の人が③の人が集まるコミュニティに参加したとします。
当然コアな話も飛び交うわけです。そんな時に
- ついていけない、わからない、つまらない
- わからない、調べてみよう
どちらで考えますか?
1と考えた人はその差に圧倒され諦めてしまっていますよね。
ですが2の人はついていくために調べようと行動をします。
この自分で動けるかが成功するかしないかのカギになります。
自分から進んで知ろうとし、③の人たちと話せるようにと努力しているのでだんだん話せるようになります。頑張っている姿を見て周りの人も教えてくれるようになるでしょう。そうして過ごすうちに気が付いたら自分も③になっているのです。
もちろん最初から③であることが理想ですが、①でも好きの強度を上げることはできます。
仕事として始めるときは、なるべく好きの度合いを高くしておくことをおすすめします。
仕事についてからも勉強をしない、行動をしないだと自分が飽きてしまいます。
常に最先端を調べたり、やっていなかったことをやってみたりなど行動を起こしてくださいね。
趣味を仕事にするために
成功していくには自分の需要を高める必要性がありますね。
要するにファンを作る必要があるのです。
せっかく何かを生み出してもそれを受け取ってもらえなければ意味がありません。
まずは集客していく方法を、そしてファンを作る流れを紹介します。
ここで紹介したものが100%あなたに合っているというわけではありません。事例を出しますが、手法として使っていても具体的に行っていることはここで全く違います。
あなたのビジネスに合う方法があるはずなのでこの記事をヒントに考えてみるようにしましょう。
集客方法
いくつか手法がありますが、ここでは基本的に自分からアプローチをしてく方法を紹介します。
まずは、自身の情報を発信することです。
ツールは自分の趣味やターゲットに沿って1つ選びましょう。
情報を発信したら周知作業に入ります。
同業者や同業者のファンに対してアクション(フォロー、コメントなど)を起こし、自分の存在を認識してもらいます。
また、検索機能を使って、ターゲットが使いそうなワードを調べて見つかった人へアクションを起こすのも良いでしょう。
ターゲットがいる場所へ自分が行き、そのコミュニティに参加するのも良いです。セールスではなく悩みを解消するような方法についてを話しように心がけましょう。
また、同業の方のことを自身のブログなどで紹介するのも有効です。こちらが紹介し、友好関係を築けたら相手も紹介してくれるようになることが多いです。
ただし、紹介してもらおうという下心で紹介すると相手がアクションを起こさない場合があります。本心でいいと思ったものを紹介するようにしましょう。
集客に成功した3つの事例
①オリジナルのパワーストーンアクセサリー
お客様の状態を診断し、合う石を選んでアクセサリーを作るパワーストーンがあります。この方はお客様に選んでもらい、足りないところを診断から補うという形式の作り方をしていましたが、まだ誰も行っていないこともあり認知度が低かったのです。
そこで、ブログなどのサイトに石を並べて番号を振った画像を載せ「プチ診断します」と書きました。
疑似的に見込み客の状態を見るという体験を行ったのです。
するとそこから興味を持ち実際に作ってほしいという依頼が殺到。
口コミが広がり売り上げがアップしました。
占い好きの方が見るようなサイトに掲載したことと、手軽さを感じさせるところからターゲット層からアクションを起こさせることに成功した例です。
②キックボクシングのトランクスメーカー
選手から細かい要望を聞き、それを叶えるというお客様第一の方針のメーカーです。大手メーカーだと決まった型から選ばなければならないのですが、一人一人の要望を叶えた自由度の高いものを作ることもあり固定のファンがいました。
ですがそれ以外のファンを作るのに苦戦していたのです。
そこで納品時に、要望から工夫を凝らしたところについて書かれた紙と会社情報が入った紙を商品と送付。
選手が工夫について理解しやすくなり、トランクスの話になった時に細かくお勧めしてくれるようになりました。そして口コミが広がり、今では人気店となっています。
人間の心理を利用したいい例です。
要望を言ったとして、どこまで覚えているでしょうか。またその要望から工夫したところを選手はわかるのでしょうか。
本来なら忘れてしまうような点を再確認させると同時に、「自分のためにここまでしてくれる」と思わせることで選手から自慢のように口コミを広げさせています。
口コミを意図的に起こす方法について動画で紹介していますので、良ければ参考にしてみてください。
③ピアニスト
ピアニストをしているのですが、知名度がないせいでコンサートにもなかなか人を集められません。
そこで知人のブログのテーマソングを作り、そのブログ内で先着50名様にテーマソングを作るキャンペーンを告知しました。
するとそのブログを見ているであろう人からのオファーが入りました。そしてテーマソングをあげた方から拡散されていき、音楽講師をするまでになったそうです。
紹介を使って上手く拡散できた例ですね。
本来一人で行っていては集まらない人が、紹介によって繋がることができました。そしてそこから連鎖するように広がっていったのです。
ファンを作る
人とのかかわりができたところで今度はファン、つまりリピーターになってもらう必要があります。
ファンというのは、顧客から一歩近い関係といったイメージです。
ファンがいないということはリピーターがいないという事なんですよね。つまりずっと新規顧客を捕まえ続けなければならないんです。
それはかなり難しいですよね。
ファンになるためには、お客様との間にある壁を取り除く必要があります。どんどん親密になればその壁はなくなっていくのです。
親密になる流れは
文字での個人的なやり取り
ex)ブログのコメント
↓
動画など音声でのやり取り
ex)YouTubeの投稿、生配信でのコメントへのレスポンス
↓
ミーティングや相談などの直接交流
ex)オフ会、相談会
↓
食事などラフな直接交流
ex)親睦会、食事会
このようになっています。
だんだんと近づいていく感じですね。
この道筋が一番わかりやすく一般的でしょう。
1つ注意点ですが、このやり取りをしておけばファンになるという事ではありません。交流をしているときに何を話すかというのも非常に大切です。
セールスっぽくなるのではなく、その人のためになることを話すように意識しましょう。
まとめ
趣味を仕事にするメリットとデメリット、仕事にできる人とできない人の違い、ファンをつけるにはという3つのお話をさせて頂きました。
考え方にもよりますが、やはり仕事とプライベートを完全に分けたい方には向きません。趣味に打ち込んで夢中になれない人も向かないでしょう。
楽しいことが好きで常に楽しみたい人や、趣味が好きすぎて常に触れていたい人はむしろすぐにでも始めてもいいかもしれません。
趣味を仕事にできるかどうかはメリットとデメリットを鑑みていけそうだと感じたならやってみましょう。
ひとまず成功している人見てみるのがいいかもしれないですね。
それでは、次回のブログでお会いしましょう♪