FAXDMを使った企業戦略と効果

「FAXDMなんて古い」と思う方もいるかもしれません。
ネット社会になり、ネットビジネス集客が主流な今だからこそ、
FAXDMを使った企業戦略をオススメします。
古着が若者の間で流行っているように、
流行は回ると言われていますが、それに近い匂いがしますね。
今回は、FAXDMを使った企業戦略とそこから得られる効果についてお話していきたいと思います。
FAXは、電話番号又はFAX番号を知っていれば簡単に送る事ができます。
そのFAXをツールとして使用していくということはどのようなことなのか見ていきましょう。
FAXDMとは
まずは簡単にFAXDMについてご説明します。
FAXDMとは、FAXを通じてダイレクトメールを送信するマーケティング方法になります。
一般のダイレクトメールとは異なり、コストを削減することができます。
簡単に言えば「企業からの手紙」です。
最近ではかなり少なくなりましたが、企業からFAXで案内が届いた経験はないでしょうか。
それに当たります。
私は薬局でアルバイトをしていたのですが、その時によく様々な企業さんからFAXが届いていたことを思い出しました。
受け取るだけではなく逆にデータを送信している事もありました。
私は結構FAXは画期的なものだと感じていまして、作った文書が相手のFAXから印刷して出てくるという仕組みを考えた人は本当にすごいと思っています。
企業からお客様に。企業から企業に。
様々なパターンがありますが、今回は「企業から企業」という所に点を置いて進めていきます。
FAXDMのメリットとデメリット
どんな戦略にも必ずメリットとデメリットがあります。
良いところも悪いところも両方理解し、より良い戦略を図っていきましょう。
メリット
FAXDMには2つのメリットがあります。
・コストカット
・手間が省ける
順に詳しく見ていきたいと思います。
コストカット
先程も少しお話ししましたが、完全紙媒体のものと違い、大幅にコストが削減できます。
封筒や切手、チラシ印刷代などが必要なくなります。
数枚ならあまりコストは嵩みませんが、多くの企業に送るのですから塵も積もれば山となります。
コストがかからないからといって、印刷代や、インク代は送る企業先が負担していますので、送りすぎてトラブルになっては元も子もありません。
気分を害してはいけないですよね。
また、配信する時間にも気をつけてみてください。
相手の企業が電話やFAXを使用する頻度が高い時間帯、早朝や夜間など。
非常識な時間帯は避け、「迷惑にならないタイミング」で配信してください。
相手のことを考え、常識の範囲内で活用していきましょう。
そうすることによって企業とうまく関係が築いていけるのではないでしょうか。
手間が省ける
FAXDMは1つ作ることができたら、それをそのままFAXで流すだけなので手間がかかりません。
近年ではFAX代行業者のような、データを送るだけで指定した企業に送ることができるものもあります。
ますます手間が省けますね。
このような業者を頼る事も良いかもしれません。
また、ネットビジネス主体の現代では、FAXDMは競争率の低いツールでの配信です。
そのため、「ブランディング」「実績」「顧客リスト」が必要ありません。
ブランディングとは「ブランド」を確立するために行う活動の事を示します。
一般的にはブランド化を図り、価値、知名度を高めていくことが必要とされていますが、そのような必要はありません。
ブランディングは結構時間がかかってしまいます。
ブランディングしている時間を商品開発の時間などに当てることができます。
競争がない市場ですので実績がなくても、勝負することができますし、名刺などで得た情報で配信できますので、取引先となりそうな企業にリストがなくても送ることができます。
ほとんどのツールが手間がかかってしまう事が多い中FAXDMは効率がいいと言えます。
FAXDMという市場は競争率が高くないため、一般的ツールを使用する時と違い手を出しやすいツールになります。
デメリット
FAXDMのデメリットとしては
必ずしもうまくいくわけではない
というところです。
どんなものでも必ずしもうまくはいきません。
その点においてはどのツールにも同じ事が言えます。
その中で、FAXDMがうまくいかない原因として「2つの壁」が存在していると言われています。
1つ目の壁は「受付の壁」です。
FAXの場合だいたい社員が手に取り、パッと見で「売り込みのチラシ」と判断したら捨てられてしまいがちです。
郵便物でも、「売り込みチラシ」と「重要な請求書」などを瞬時に分けていませんか。
「いらない物」だと判断してチラシは中も見ずに捨ててしまいませんか。
それと同じなのです。
届くかどうかは「受付の人」にかかっているというところです。
ですので、すぐ見て判断できてしまうFAXDMだからこそ、
「簡潔」に書くのではなくあえて「よくわからない」書き方の方が反応が取れます。
よくわからない、難しいものだったら、重要そうで捨てていけない気がしませんか。
受け取り段階で捨てられることを防ぎ、多くの人に伝わる可能性が高くなります。
「捨てられない工夫」をしてみてください。
契約書などはパッと見て「重要なもの」と判断しますよね。
2つ目の壁は「心の誘導」です。
たとえ最初の段階で捨てられなかったとしても、成約に繋げる事ができなければ意味がありません。
心に響き、契約に至るものではなくてはいけません。
詳しい書き方などは、FAXDMのテンプレートを、様々な企業が販売などをしていますので、そちらを参考にして頂いてもらって大丈夫です。
弊社もFAXDMのテンプレートを公開しております。
そのテンプレートを使い、文字を書いていくのですが、心の誘導をするためには言葉の組み立てが重要になってきます。
いかに響く言葉選びをするか。そこがポイントになってきます。
例えば、「空気清浄機を販売しておりますので、是非ご検討のほどよろしくお願いします。」
という文章よりも
「皆様の暮らしをより良くする空気清浄機を弊社は販売しております。気持ちの良い空間で仕事ができることを願っております。ご検討のほどよろしくお願いします。」
の方がイメージが広がりませんか。
少し変えるだけで感じ方が違ってきます。
「言葉選び」が大切です。
企業が得られる効果
FAXDMを通して企業が得られる効果は何でしょうか。
それは開封率が100%であり、多くの人の目につきやすいことが挙げられます。
FAXDMは封筒型のDMと違い、文書がそのまま目につき、
見ようとしていなくても思わず内容を読んでしまいます。
ということは先程お話しした「2つの壁」を乗り越えさえできていれば多くの人の目につきやすいということです。
封筒型のDMなどは見られる前に捨てられる事があるのに対し、開封率100%で必ず目に届くというところが実に良いですよね。
また、手間がかからないことから、足を使って地道に営業をするよりもその時間を違う業務に当てることができ、効率よく働くことができます。
営業はどうしても時間がかかってしまいますし、経費もかかります。
移動時間を無くし、経費を削り、FAXDMという営業方法に変えてみるのも良いのではないでしょうか。
思ったよりもFAXが画期的なものだと再確認できるかもしれません。
FAX1つで営業ができるということは全国展開も夢ではありませんね。
具体的戦略紹介
次は具体的戦略についてご紹介したいと思います。
商品の設計ポイントとして重要とされているのは
商品・サービス
ターゲット
販売方法
の3点です。
今回は「ネイルサロン」を例に挙げていきたいと思います。
まずは、FAXDMではない場合です。
商品・サービスに当たるところは「ネイル」
ターゲットは「一般女性客」
販売方法は「口コミ・ネット」
となります。
一般的ですよね。
次に販売方法を「FAXDM」に考えてみます。
商品・サービスは「お勤めネイル」
ターゲットは「会社勤務女性客」
販売方法は「FAXDM」
となります。
これは「働いている女性」にスポットを当てて考えてみました。
このように一般的のものよりも少しポイントをずらし、潜在的ニーズにすることによって売上が上がることが予想されます。
間違えていけないのが、FAXを届けたい相手は企業ではなく。企業に勤めている人というところです。
売上を上げるためにはやはり、良さを伝える、惹きつける「コピー」が必要になってきます。
弊社では「ターゲットを絞ったメッセージで商品を売る」という動画もありますので、コピーに関してはこちらを参考にしてみるのも良いかもしれません。
まとめ
今回は、FAXDMを使った企業戦略とそこから得られる効果についてお話してきましたが、FAXDMに対してイメージは変わったでしょうか。
ネット社会の今だからこそ、競争率が少ない「FAXDM」を活用してみてください。
一般的な考え方とは少しずらして、悩んでいるお客様に手を差し伸べてみましょう。
メリット、デメリットを理解し、うまく活用する事で営業スタイルは大きく変わります。
もしうまくいかなかったら、結果を確認し、企画を振り返ってみてください。
そこから改善点を見つけ、次に繋げる事が出来るのではないでしょうか。
FAXDM営業で削減したコスト、浮いた時間を商品のために使いませんか?
是非、新しく取り入れた知識はそのままにしているのではなく、実践してみてください。
模索する事で自分に合うビジネス法が見つけられるかもしれません。